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2017.07.30

[026] 【再掲】デザイナーと思想家が語る「君の名は。」入門 -後編- ※ネタバレ含む

takemitsuan

デザイナー(タケミツアン)と思想家(takeru)が
サブカルチャーについてカジュアルに話します。
Podcastで配信中です。

takeru

前回の「デザイナーと思想家が語る『君の名は。』前編」の続きです。

昨日アップロードしたものに不具合があったため、アップロードし直しています。
申し訳ございません……。

川村元気さんがプロデューサーとして入った意味

新海誠監督の代表作『秒速五センチメートル』は、視聴者を元気づけたくて作ったらしいんだよね。
一見わからないじゃん。見た後に鬱になるみたいな感想が大半だけど。

秒速5センチメートル

作品の評価は高いけど、感想としては真逆だよね。

それと比較して、今作『君の名は。』は、誰が見ても楽しめるようなまっすぐな形になった。
これが川村元気さんが加わって変わった一番大きい部分だと思う。

ラストシーン以外にも、制作スタッフや主題歌を歌ったRADWIMPS、主人公の声を担当した神木隆之介さんも、プロデューサーである川村元気さんが集めていて。
新海さんの作品をまっすぐにヒットさせた立役者だと思ってる。

目標は前作と同じだけど、伝わりやすいようにアプローチを変える、まさにプロデューサーだよね。

川村元気さんのヒットを作るための考え方

川村元気さんの考え方で好きな部分が二つある。

一つ目はみんなが漠然と思っているけど口にしていないことを形にしていること。
小説『世界から猫が消えたなら』を書こうとしたきっかけは、電車でみんながスマホをいじっているのを見て”世界からスマホがなくなったらどうなるんだろう……”
という全員が漠然と考えたことがあることを根っこにしている。

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

もう一つがヒットを作るときに相当なインタビューを行うこと。
『億男』を作った時も、百人近くのお金持ちにインタビューをしたみたい。

川村元気さんはヒット作には三本の柱が必要が必要だと考えてる。
新海さんの作品に関しても、一番評価されている作画の綺麗さだけではダメだったわけで……

多分「君の名は。」も今までの新海誠さんだけで作ったら、同じものになってなかったと思う。
本人の良さは前提として、売れるためにリサーチや三本の柱みたいな技術的な考え方は必要だと思う。
そして、たくさんの人に届けるためには、売れる要素は重要だよね。

新海誠さんの思い出

話は変わるんだけど、新海誠さんの作品に触れたのっていつだった?

最初は『秒速五センチメートル』かな。
でも、不思議なことに何回見ても全然記憶に残らなくて、毎回新鮮な気持ちで見てる。

自分が最初に見たの映像は『雲の向こう、約束の場所』。
これもとても素晴らしいんだけど、映画とは別におすすめしたいのは漫画版の『ほしのこえ』。

ほしのこえ (KCデラックス アフタヌーン)

佐原ミズさんが描かれているんだけど本当に良い。
興味があったらぜひ読んでみてほしい。

ジブリの鈴木敏夫さんが語る「君の名は。」

ジブリの鈴木敏夫さんが「君の名は。」について話していて、

  • 宮崎駿作品は現実から異世界に行って帰ってくる話

  • 「君の名は。」は異世界に行きっぱなしの作品

と言っていた。

少し具体的に話すと、
作中に”あの世”という単語が何回か出てくるんだけど、現代の人間は「自分が死んだ方がマシなんじゃないか」とうっすらと感じていて、この本作品がヒットした要因なんじゃないかと。
これはさっき話した”みんなが漠然と思っているけど口にしていないことを形にした”ものだと思う。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

新海誠監督の次回作はまだ決まっていないけど、川村元気さんの方の新作が決まっています。
この夏公開の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』。

制作がシャフトで、音楽が米津玄師とDAOKO。
とても楽しみですね。

そうだね。
ただ、過去の実写の評価がすごく高い分、期待値が上がりすぎてちょっと怖い(笑)

公開されたらまたこの話もできたらいいね。

放送の全編はこちら

takemitsuan

タケミツアン

デザインをしています。
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Twitterでポエムみたいなものを書いています。
Podcast界の哲学・思想家。
エレキベースを中心にした音楽ブログEat the Bassを運営。月間25万PVを記録。

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